市予算案、一般会計1231億円
update 2004/2/11 11:41
函館市は10日、2004年度予算案を発表した。一般会計は、1231億4100万円。市長選を終え、政策経費などを肉付けした6月補正後の03年度予算と比べ(以下同)2・6%、31億円の伸びで、厳しい財政状況の中、3年ぶりに前年度比プラスの積極編成とした。ただ、歳入のうち減税補てん債の借り換え分が約31億円増で、実質的にはほぼ前年度並みの規模。7特別会計の総額は5・7%増の1021億7600万円、6企業会計は4・8%減の403億5200万円で、全会計を合わせた総額は2・5%増の2656億6900万円。井上博司市長は「喫緊の問題である地域経済の活性化と福祉に力点を置いた」と強調。市は26日開会予定の市議会定例会に提案する。
一般会計の歳入は、市税が303億100万円で、1・0%の減。地方交付税は0・3%減の272億4900万円。地方譲与税は17億5400万円で、所得譲与税の創設による国庫補助負担金の税源移譲分4億8100万円を含め、38・4%の伸び。地方消費税交付金は27・7%増の29億7900万円。 市債は10・4%増の153億400万円と大幅に増え、このうち1995、96年度に借り入れた減税補てん債の一括償還に合わせての借り換え債が3・2倍の44億8900万円に上る。市税の減収や国の三位一体改革の影響による歳入減は約19億円に上り、基金約23億円を取り崩して補った。
歳出は職員費が8・5%減の235億5500万円、衛生費は焼却炉の改修を終えるなどし、16・6%減の52億300万円。民生費は生活保護費や児童手当の増加を見越し、3・5%増の365億4000万円で、全体の約30%を占めた。中央図書館の建設などを含む教育費は32・9%増の69億4400万円、減税補てん債の一括返還などで公債費は18・7%増の157億400万円。
主な事業は、中央図書館整備事業に18億9444万円を計上し、2カ年度で建設し、05年12月の開館を目指す。水族館等ファミリーレクリエーション施設整備推進費として約1430万円で、基本構想の策定や設置に向けた調査を行う。国際水産・海洋都市構想の推進に向け、「まちかどデジタル水族館の設置」(300万円)など1370万円を盛り込んだ。
昭和小学校の校舎改築事業(実施設計)は3650万円、私学学校運営助成は約1億6997万円で、1人につき500円アップする。中小企業金融対策費として71億7664万円を計上し、融資枠の拡大などを行う。函館圏公立大学広域連合負担金は、公立はこだて未来大学の研究棟建設4億6970万円など計26億9720万円など。
未来大の建設費を含む公共事業費は計206億2600万円で、12・0%の大幅な伸び。
提供 - 函館新聞社
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