東山、駅前両交番で「メロディーパトロール」試験実施

update 2004/2/10 12:05

 パトカーでの巡回時に「ミ・ソ・ド」の電子音を流し、パトロール中であることを知らせる「メロディーパトロール」が今月から、函館中央署東山交番と函館西署函館駅前交番で実施されている。道警の街頭犯罪等抑止総合対策の一環で、3月末までの試験実施。赤灯点滅の“見せる”に加え、音による“知らせる”警戒活動として、屋内外にいる地域住民の安心や犯罪抑止につながることが期待されている。

 同様の取り組みは、昨年7月から富山県警が実施している。今回、道警が使用しているメロディーも、同県警が心理学者や作曲家の意見を参考に作成したものと同じ。同対策の対象地域となっている、道内14警察署の17交番で実施中だ。主に日中の巡回時、パトカーの車載スピーカーから、電子音メロディーと「○○警察署です。ただ今、パトロール中です」とのアナウンスを流す。道警函館方面本部管内の試験実施は、住宅街や繁華街を抱え、犯罪も多い2交番が選ばれた。

 住宅街が多く、管内に約1万6000世帯、人口約3万6000人が居住する函館中央署東山交番では、取り組みをPRしようと、パトカーでメロディーを流しながら、勤務する警察官が管内14町会にチラシ約1100枚を配布。鍛冶町会の川瀬晋町会長は「新興住宅街が多く、犯罪や事故が多いだけに住民としては心強い活動。防犯意識の高揚のため、早く浸透してくれれば」と期待している。

 函館西署でも、関係町会にチラシを配布するなどして周知徹底を図っている。アナウンスを担当した函館駅前交番の後藤まゆみ巡査部長(45)は「巡回をアピールすることで、市民が安心感を持ってくれたら」と期待。2月から同交番に配属された新人の本田武暢巡査(19)も「(メロディーパトロールで)犯罪発生を減少させたい」と意欲を燃やしている。

 同方面本部地域課は「結果や地域住民の反応を見ながら、好評であれば取り組みを広めていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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