パン店のわいわい工房あすから感謝セール・「安心」にこだわり10周年
update 2004/2/8 13:08
函館市内の主婦5人が切り盛りするパン店「わいわい工房Konno」(同市湯浜町13)が、14日に開店10周年を迎える。「子どもに安心して食べさせられるパンを」と始めた取り組みが根を広げ、今では地域にしっかりと定着している。9日からは感謝セールを予定していて、同店は「おいしくて安全なパンを味わって」と来店を呼び掛けている。
米谷広子さんと酒谷典子さんの姉妹が、両親が貸していた店舗が空いたのを機に「地域に役立つコミュニティーの場にしよう」と考えたのが始まり。
知り合いの主婦らに声を掛けたところ5人が集まった。パン作りの上手な仲間がいたため、「添加物を使わない家庭の味のパンを作ろう」と、もうけを度外視したパンを製造・販売することにした。
天然塩、無漂白小麦粉などをベースにした「無添加生地」を使ったパンは、もっちりとした食感が特徴。「おいしくて体にやさしい」といううわさが口コミで広まり、一般客のほか常連客も付くようになった。
すり下ろしたニンジンを生地に混ぜて焼いたり、客の注文に応じて低コレステロールのパンを焼いたりもするが、一番人気は普通の食パンで「パンの本当の味が分かる」と評判だ。
この10年、価格も大きさも据え置き。厳選した素材に経費がかかっているので、売り上げは「ただ働きにならない程度」という。また、主婦向けのパン作り体験教室を開いたり、小学生などの夏休み自由研究のパン作りに協力したりと、地域に店を開放している。
節目を前に酒谷さんは「あっという間」と振り返り、「これからも自分たちの生活の負担にならないように、地道に楽しみながらやっていきたい」と話している。
セールは14日まで。全品1割引きとするほか、菓子パンの1300円セットを1000円、650円セットを500円で販売。また、菓子パン用生地(400グラム)を300円、食パン用生地(1斤分)を180円で提供する(前日午後3時まで要予約)。営業時間は午前11時から午後3時。水・日曜と祝日は休業。問い合わせは同店55・7911。
提供 - 函館新聞社
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