レクの森整備で住民説明会・環境調査後に再検討
update 2004/2/8 13:00
【厚沢部】厚沢部町は7日緑町コミュニティーセンターで、同町の土橋自然観察教育林(レクの森)の整備事業計画見直しに関する住民説明会を開いた。町は、2004年度までに実施予定だった、間伐や治山ダム設置などの防災工事などの計画を白紙に戻し、新年度以降に実施する自然環境調査の結果を踏まえて、施工場所や工法をあらためて検討する方針を示した。
住民や自然保護団体関係者ら15人が参加。行政側からは同町の笹谷勝博助役のほか、同町と桧山支庁林務課の担当職員らが出席した。
同町から防災工事を委託されている同支庁は、これまでに森林内で天然記念物のクマゲラの営巣木を確認。さらに近くの畑内川で、環境省が絶滅危惧(きぐ)種に指定しているニホンザリガニが生息していることなどから、間伐(約50ヘクタール)や木製治山ダム(7基)、河床・川岸をコンクリートなどで固める畑内川流路工など、本年度休止または新年度着工予定だった事業のほとんどを中止することを明らかにした。
今後、専門の道職員らによる調査チームが、周辺の自然環境を調査。この結果をもとに、住民や自然保護団体の意見を聞き、施工場所や工法を検討する。完成済みの事業も、自然環境への影響を評価した上、撤去も含めて再検討するという。
また、同町は、同森入り口の旧営林署跡地の活用方法を検討する「レクの森周辺整備構想策定委員会」について、委員の任期が切れる本年度内に解散し、防災工事や整備構想全体を検討する「考える会」(仮称)を設置する考えを示した。
提供 - 函館新聞社
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