110番通報6割が携帯電話

update 2004/2/7 12:59

 昨年1年間の道警函館方面本部各署への110番通報のうち、携帯電話による通報が、全通報件数の6割近くを占めることが同本部地域課のまとめでわかった。事故現場などからの素早い通報が増えた一方、携帯からの通報はすべて函館市の同本部につながるため、市外からの通報などでは場所の特定に時間がかかることもあるという。

 同課によると、同方面本部内で昨年受理した110番通報は3万2473件。うち、携帯電話による通報は前年比9%増の1万8775件で、全体の57・8%を占めた。

 携帯電話による通報はすべての機種で可能で、93年ごろから、少しずつ増えてきたという。統計を取り始めた96年が2532件で全通報の11・9%。以来、率は急増し、02年の携帯からの通報件数は1万7089件となり、総受理件数の過半数を占めた。

 昨年の総受理件数を内容別にみると、「窃盗」関係は1749件、「交通事故」関係が6058件で、それぞれ前年より365件、158件増加した。

 固定電話からの通報は最寄りの警察署につながるが、携帯電話の場合は函館方面本部管内の場合、すべて同本部通信指令室につながる。このため、同本部職員が通報者から通報地点を聞き取り、管轄する各警察署に連絡している。

 しかし、市外からの通報者は、目印となる建造物などがないことが多く、所在地を認識できないことも多いという。同課は「落ち着いて、信号機や各種標識の番号や、樹木などの特徴を伝えてほしい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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