市の「ケチケチ作戦」進行中

update 2004/2/6 10:32

 函館市は、職員が率先してさまざまな無駄を省くことで、行財政改革の効果を高めようとする節減対策を進めている。電気料金、電話料金の削減対策などを数年来継続しているほか、本年度は新たに本庁舎職員で構成する「省エネ委員会」を立ち上げ、あの手この手を使っての“ケチケチ作戦”を展開。本年度上半期(4―9月)は前年度同期比から約161万円の電気料金を節減しており、市は今後も地道に節減対策を実行していく考えだ。

 市は一昨年、職員が率先して環境問題に取り組むための指針となる「市環境配慮行動計画案」をまとめ、市役所各施設の紙使用料を20%、水使用量を5%、電力使用料を10%削減するといった、細かな対応策を掲げた。

 現在本庁舎で実施している節減対策は昼休み・不在時の消灯(1983年―)再利用封筒の活用(99年―)、マイライン導入による電話料金の節減(01年―)など。職員は「率先行動チェックシート」により、自己評価が義務付けられている。

 これらに加え、本年度は本庁舎全部局の庶務係長で構成する市省エネ委員会(18人)が発足。これまで5度会合を開いてアイデアを出し合う中、電気ポットの使用制限や、3階以上のトイレでの使用時以外の完全消灯などを実行に移している。

 取り組みの結果、本年度上半期の電気料金は約2419万円で、昨年度同期(約2580万円)から161万円が節減された計算。下半期(10―3月)も同程度の効果額を見込んでいる。市は「細かい部分から見直しを続け、少しでも省エネを図りたい」(総務課)と話している。

提供 - 函館新聞社



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