もっと休み欲しい・農家女性や後継者の4割が不満
update 2004/2/5 10:40
渡島管内の農家女性や後継者の4割以上が、現在の生活に満足していないことが4日、渡島支庁の調査で分かった。家族内で就業時間の取り決めがあるのはわずか3割にとどまり、後継者の妻の4割に休みがなく、仕事に追われて体も心もクタクタになっている姿がうかがえる。担い手育成の視点から、同支庁では家族でのルールづくりを呼び掛けている。
調査は2001年度から02年度にかけて実施。渡島管内の農業者171人(経営主27人、経営主妻44人、後継者71人、後継者妻29人)が回答した。
現在の生活や仕事への満足度は経営主の76・1%が満足しているものの、後継者は50・7%が不満。後継者妻の44・8%、経営主妻の38・6%が不満を抱えている。
不満の理由は経営主妻の58・8%、後継者の44・4%が「自分の時間がない」と回答。後継者妻は30・8%が「外出しづらい」と答えている。
全体では就業時間や休憩時間の取り決めがある家庭が30・0%だけで、就業専従者給与が支給されていない人は22・0%。休日に関しては、経営主の38・1%、後継者妻の37・9%、経営主妻の27・3%、後継者の8・5%が休みを取っていない。
家庭内での約束事が必要だと感じている人は72・0%に上り、中でも経営者の妻は81・8%と最も高かった。
同支庁農業振興部は「環境を整備しないと今どきの若者は、農家を継いでくれない」(渡島中部地区農業改良普及センター)と指摘。「経営面や生活面について家族で話し合い、ルールを文書化した『家族経営協定』を締結してほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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