エアァシェンペクス、函館へ本社移転示唆
update 2004/2/5 10:39
函館―帯広間のコミューター路線就航を6月に予定している「エアァ シェンペクス」(本社・札幌市、横山充洋社長)が、函館への本社移転を検討していることが4日、分かった。横山社長が同日、函館市役所で開いた記者会見で明らかにした。移転時期などの明言は避けたが、「函館を拠点とする上で、地域密着は欠かせない」とし、移転を示唆した。
横山社長は、帯広以外にも新潟や成田を結ぶ考えを示し、函館を拠点とする戦略を打ち出した。同社は1997年の設立以来、本社を札幌に構え、丘珠発着便就航を模索した経緯があるが、「丘珠空港での発着枠確保が難しい今、札幌に本社を置く意味がない」と述べた。
就航は6月3日を予定しており、予約の受け付けは2カ月前から行う考え。近く運航計画や運賃を国土交通省東京航空局に届け出る。計画では、1日3往復運航し、駐機は函館。函館空港内に受け付けカウンターを設けるほか、同空港に駐機格納庫を用意する。ただ他社の格納庫を借りるか、隣接する国有地を買い取り新設するかは未定。
従業員は、就航までに約70人とする予定で、うち40人が函館に勤める。機体数は就航時、米国製双発プロペラ機「メトロU」(19人乗り)1機のみだが、すでに所有しているドイツ製双発プロペラ機「ドルニエ228」(同)も年内に投入、数年内に3、4機体制とする。
横山社長は、記者会見に先立ち、井上博司市長を表敬訪問。1月30日に航空運送業免許を取得したことをなど報告すると、井上市長は「うち(市)にとってはありがたい話。早期に黒字になるよう頑張って頂きたい」と激励した。
提供 - 函館新聞社
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