おれおれ詐欺、未遂で防いだ男性の声
update 2004/2/4 09:42
道南各地でも被害が相次ぐ「おれおれ詐欺」。高齢者をだまして多額の現金を振り込ませる犯行は、手口も巧妙化している。1月上旬に交通事故示談金の手口で電話があったものの、確認の末、事なきを得た函館市内の50代の男性に話を聞いた。
――電話の内容は。
午前10時ごろ電話があり、函館中央署のカトウと名乗る男から「長男が『函館市大野町』で交通事故を起こし、相手の妻とともに病院に運ばれた」と連絡があり、続いて事故の被害者という別な男から「事故自体は大したことはない。フェリーで大阪に帰らなければならない。車の修理代35万円で示談したい。今すぐ銀行に行って金を下ろしたら携帯に電話をくれ」ということでした。
――どのように対応しましたか。
まず、事故現場の地名が違う。変だと思い、私が「謝罪したい、警察に行こう」と言えば、被害者という男は「急いで帰らなければならない。そんな時間はない」と押し問答。案の定、長男に連絡を取るとそんな事実はなく、再度、携帯電話に連絡を取ると切れました。その後、このような電話は来ていません。
――対策として、何かありますか。
相手は口先だけで金を取ろうと、常に威圧的な態度でまくし立て、高齢者の方なら押されてしまうと思う。すぐに電話を切る、金は払わない、すぐに家族に相談する―が一番。そのためにも、家族同士のネットワークを常にしっかりしておくことですね。私も親せき一同にこのような電話が来た際、相手にするなとくぎを刺しました。
提供 - 函館新聞社
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