大型客船の入港定着、新年度は延べ14隻
update 2004/2/3 11:27
函館市はこのほど、新年度の函館港への大型客船寄港予定をまとめた。それによると、客船(延べ隻数、以下同)は本年度の9隻から増加し13隻が寄港、例年並みの実績が見込まれている。4万トン級の大型船では「セブンシーズマリナー」(4万8075トン)が9月に港町ふ頭への入港を予定。市は長年にわたって取り組んでいるポートセールス活動が定着していると受け止める一方、ほとんどの客船が「日帰り」という寄港時間の短さなど、課題も残している。
観光客船は大型連休中の「にっぽん丸」を皮切りに、5―9月の観光シーズンに集中。「飛鳥」などが複数回寄港するのに加え、「セブンシーズ―」と「シルバーシャドウ」が初お目見えすることになっており、市民らが“海の貴婦人”たちを楽しめる機会が増えそうだ。
市は1987年度から入港した観光客船数をまとめており、近年では2000年度14隻、01年度11隻、02年度15隻と安定傾向が続く。昨年度はSARS(新型肺炎)などの影響もあって減少したが、新年度は持ち直した格好だ。
一方で、函館に寄港する客船の滞在は行程の関係上日帰りになることが多く、新年度も最長で19時間、最短3時間と同様の傾向が見られる。中でも、午前中に到着し、乗客が買い物や夜景を楽しんでから午後10―11時台に出港するパターンが多く、滞在時間の延長が課題に挙がる。
市は入港ごとにカラー放水などの歓迎セレモニーを行うほか、ホームページで市民向けに歓迎や見送りを呼び掛け、市内外で周知を図っている。市港湾空港部は「ポートセールスの場などで、滞在時間の延長を要望していきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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