Xマスファンタジー経済波及効果

update 2004/2/3 11:26

　日本銀行函館支店（市原好二支店長）は２日、昨年１２月に開かれた「２００３はこだてクリスマスファンタジー」が函館にもたらした経済波及効果は、昨年と同額の２７億３２００万円との試算を発表した。１９９８年の開始以降の累計は、１０３億６９００万円に達したが、今冬は初めての前年比頭打ち。成長を続けてたファンタジーの成長に鈍化の兆候が見える結果となった。

　試算は、函館市観光課が実施しているアンケートや、同支店が毎月実施している、主要ホテルや函館山ロープウェイ、五稜郭タワーへの聞き取り調査などから、入り込み客を前年並みと推計。前年同様、宿泊費やお土産購入などの直接消費額を１９億２００万円とし、それに伴う企業の増産や消費支出などの二次的波及効果などを合わせて試算した。

　過去の推移は、９８年が４億４０００万円、９９年が５億５５００万円、２０００年が１４億１７００万円、０１年が２４億９３００万円―と右肩上がりで増加してきた。

　同支店は「あらためて、このイベントの波及効果の大きさを確認した」と話しているが、前年比横ばいについては「予算の都合などで、マンネリ化しており、ツアーも減りつつあるためでは」と指摘している。

提供 - 函館新聞社

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