エアァシェンペクス、航空運送事業免許取得

update 2004/1/31 12:38

 函館―帯広間の空路開設を目指す「エアァ シェンペクス」(本社・札幌市、横山充洋社長)は30日、航空運送事業の免許を取得した。1997年の同社設立の念願だった、国内14番目のコミューター定期航空会社となった。今後6月3日の就航に向け準備を進める。

 国土交通省東京航空局に定期運送事業許可申請書を提出したのは昨年12月。ほぼ予定通り、事業許可が下りた。今後は運航計画や運賃を同局に届け出るほか、訓練や施設検査などを行う。また、函館と帯広の空港に受け付けカウンターを設置する予定で、函館はすでに地元スタッフ9人を採用し、教育訓練を進めている。機体整備基地は函館空港がメーンで、函館の整備員を含めたスタッフの総員は30人となる。

 計画では、米国製双発プロペラ機「メトロII」(19人乗り)1機を使用し、朝、昼、夕の1日3往復する。所要時間は約1時間で、運賃はJRの帯広―函館間のグリーン車並みの片道2万円前後とする考え。

 同社は医療機器製造のシェンペクス(同・前橋市)のグループ会社で、遊覧やチャーター事業を行っていた北九州市の航空会社を買収し、航空事業に参入した。資本金3億2000万円。初年度の目標は、利用者が2万3000人で、搭乗率68%、売上高4億5000万円を見込んでいる。就航後は、道内のほか、新潟、福島などの道外への路線展開も検討しており、5機体制まで拡大し、就航3年目での黒字転換を打ち出している。

提供 - 函館新聞社



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