白樺の廃棄物処理業申請、2月中に最終判断へ

update 2004/1/30 11:40

 三和廃棄物処理産業(現・清算法人)の原状回復作業を支援していた食品会社「白樺」が函館市に廃棄物処理業の許可申請をしていることについて、市は可否の判断を2月中に遅らせることが濃厚となった。白樺の不適正な廃棄物埋め立てが発覚したことに加え、市監査委員が今月示した、「原状回復で出た廃棄物は産廃」と断定した監査結果や、地域住民が白樺を廃棄物処理法違反の疑いで告発している点などから、当初予定していた今月中の判断は不可能となったためだ。

 市は白樺からの申請を受け、当初は昨年12月中に判断する考えだった。しかし、その間に白樺の不適正な埋め立てが発覚し、12月には「1月中に」と方針を転換。今年に入っても、今まで市が「一般廃棄物」として徴収してきた埋め立て手数料を「産廃」として扱い、差額を徴収するよう市長に勧告する監査結果が出ている。

 監査結果を受けての措置は30日以内に行わなければならず、この場合、市にとっては2月15日がタイムリミット。白樺への判断は監査結果への対応が決まり次第、行う考えだ。

 加えて、許可そのものは、白樺が告発を受けている状況から困難とする見方が強い。市は一方で行政代執行を避ける方針は変えておらず、白樺と代執行の双方を避けて廃棄物を処理する道も模索している。

 小野知博環境部長は「状況の変化を十分見極めた上で、慎重に対応したい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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