「魅力発見 語れるまち」/市が観光基本計画の中間報告まとめる
update 2004/1/29 11:12
函館市は28日までに、観光施策の新指針となる「市観光基本計画」の中間報告をまとめた。計画期間は来年度から2013年度までの10年間。「観光文化のあるまち・函館」を基本理念に、市民自らが函館の魅力を再発見し、語れるまちづくりなどを目指す。さらには「函館のブランドイメージ確立」など、6項目の課題を挙げている。市は本年度末までに素案を策定、公表する方針だ。
現観光基本計画は1994年度に策定。本年度が最終年度となることから、市は昨年8月、新計画に向けた策定検討委員会を設置、12月には同委から意見書が提出されている。
中間報告では函館観光の現況として、景気低迷などを要因に観光業が全国的に低迷する中、この10年間で約10%入り込みが増加、地元経済を支えた点を挙げている。基本理念はこれに加え、函館が海外との活発な交流から独自の文化を創り上げたととらえ、「今の函館観光の魅力に市民が気付くことで、その魅力がひときわ輝く観光文化のまちづくりを推進していく」と定めた。
計画では現況を受け、(1)函館のブランドイメージ確立(2)市民のための観光まちづくり(3)観光しやすい環境整備(4)ホスピタリティを醸成させるシステムの確立(5)良好な交通環境の活用(6)滞在型観光実現に向けた戦略的な施策展開―を課題に掲げる。
このうち(1)は体験型観光メニューの開発や土産品の充実、(6)では産学連携による研究機関の誘致が必要としており、市などが進める「函館国際水産・海洋都市構想」とも関連する。
市は28日の市議会経済常任委員会で内容を説明。渡島東部4町村と合併した場合の対応などについて、古川雅章商工観光部長は、4町村は自然に恵まれている地域とした上で「都市型観光地の函館とで相互補完につながる。東渡島観光地協議会との連携する方向で取り組みたい」と述べた。
提供 - 函館新聞社
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