公立高校再編を考える懇話会

update 2004/1/29 11:08

 函館の公立高校再編を考える懇話会(委員長・小笠原愈函大学長)の4度目の会合が28日、南北海道教育センターで開かれた。函館市教委が23日に発表した函館東、函館北の市立高校統合案の内容が示され、委員からさまざまな意見が出た。

 冒頭、市教委の青木完二指導室長が、公立高校を取り巻く状況や再編の必要性などを説明した上で、05年度から両校の間口を減らし、07年度から統合する―という考えを示した。

 統合については、05年度年度入学志願者が新学校の3年生となり、出席委員の「中学校に対して早く方向性を示さなければいけないのではないか」「間に合うのか」といった意見に、畑野克行学校教育部長が「両校から教科担当教諭を含め20人程度のプロジェクトチームをつくり作業を進めたい」とした。

 新学校の特徴である単位制については、2、3年で取得する45単位を選択科目に当てることに対し「ある程度ジャンルを決めては」との意見が出た。

 このほか、出席委員からは「一般の父母に中学校単位で説明してほしい」「詳しいシミュレーションと丁寧な説明をしてほしい」と求める声があったほか、「新学校が出すエネルギーを受け、(地元の)ほかの道立高校にも新たなエネルギーが出るよう望みたい」と述べる委員もいた。

 懇話会は今回が最後となり、市教委では今回出た意見などを踏まえて、再編作業を進めていく。

提供 - 函館新聞社



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