虚偽の交通事故で警察官かたりの詐欺未遂事件
update 2004/1/28 10:19
【上磯】26日午前11時ごろ、上磯町居住の無職女性(29)方に、警察官を名乗る男から「弟が八雲で交通事故を起こした。示談金約143万円を振り込んで」との電話があり、親族が函館中央署に届け出た。女性は電話で「現場に向かう」などと言ったため、相手の電話がつながらなくなり、現金を振り込む被害はなかった。同署は「おれおれ詐欺」から手口が派生した詐欺未遂事件として捜査している。
同署によると、男は警察のカトウと名乗り、弟の実名を上げ、事故の話を伝えると「ごめん、ごめん」と泣き声がした。また男は「警視庁無線センターに連絡してくれれば分かる。私はパトカーに乗っている」とし、このセンターとする東京の電話番号と、交通事故の被害者とする人物の携帯電話番号を伝えた。
「センター」に電話した女性が現場に行きたいと話すと「午後3時ごろに弟さんを連れて行く」と言われ、弟の妻が「被害者」の携帯番号に掛けてもはぐらかされる内容で、再度掛けるとつながらなくなったという。
また、弟本人の携帯電話には、同日午後零時半から20分ほどの間、何者かの携帯電話から20回の着信があり、弟と女性との連絡を妨害していたものとみられる。
6日に函館市内で発生した詐欺事件と手口が似ており、同署は東京から複数犯による犯行ではないかとみている。同署は「このような電話があった際には、事故が起きたとする警察署に確認したり、具体的な内容を聞くなどしてほしい。警察官が示談金の振り込みを要求するなんてありえない」と話している。
提供 - 函館新聞社
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