犬ぞりに打ち込む砂原の藤沢洋子さん
update 2004/1/28 10:17
【砂原】犬ぞりに取り組む、砂原町掛Wヲ度杭崎の藤沢洋子さん(39)が、今シーズンも元気に犬とトレーニングを続けている。練習場所の確保が難しく、今シーズンは1匹が病気になるなどコンディションの維持に苦労したが、来月14、15の両日、森町で行われる南北海道犬ぞり大会に出場する予定で、大切なパートナーの体調管理などに余念がない。同大会にはおいの葛西聖也君(6)=森町鳥崎町=も出場する予定で、かわいらしいチビっ子マッシャー(引き手)と健闘を誓っている。
藤沢さんが犬ぞりを始めたのは、5年ほど前。自宅で犬を飼っており、愛犬仲間に乗せてもらったのがきっかけだった。3年前からは犬ぞり用の犬を飼い本格的にスタート、現在はアラスカン・ハスキーのオス5匹を飼育し、毎シーズン、地元森をはじめ各地のレース4、5戦に参加している。
森の大会の一部のレースは、IFSS(国際犬ぞり連盟)の予選も兼ねており、2001年にはこの4頭引き部門で優勝し2年に1回行われる世界大会の「ワールドチャンピオンシップ」への出場権を得、本場・アラスカでレースを体験した。「一生の思い出になった」と目を輝かせる。
夏場から林道を走るなど、犬とのトレーニングを続けていたが、今シーズンは昨年末に1匹が体調を崩し入院。すでに退院したが、体調を整えるため今シーズンは遠征せず、森の大会に集中する。「人間、犬が1つのチーム。どちらかの調子が落ちていてもだめ。無理はしない」
だが、「それこそが犬ぞりの魅力」とも。「レースの緊張感、ゴールの達成感も楽しいが、速さを求めるだけでなく、犬と一緒に周囲の自然を満喫できれば」。気負いなく、優しいまなざしで犬を見つめる。
一方、藤沢さんの応援を通じて、犬ぞりに興味を持った聖也君。3歳の時に臨んだデビューのレースではスタートの犬の勢いにそりから振り落とされたが、「とても楽しいよ」と笑顔。藤沢さんの手ほどきを受けながら、大会を心待ちにしている。
提供 - 函館新聞社
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