今冬は少雪、今後も少雪の傾向

update 2004/1/27 11:09

 函館では例年、11月から翌年3月までが雪のシーズンとなっているが、今冬は少雪傾向であることが、函館海洋気象台の観測データからあらためて分かった。昨年11、12月の降雪量はいずれも平年よりも少なく、1月も平年並みには届かずに終わりそう。3カ月予報でも2、3月の気温は平年並みか高くなる見通しで、このままいくと、北の冬らしからぬ冬となりそうだ。

 11月は、22日に11センチ、23日に1センチの雪が降ったほかは0センチ(1センチ未満)の降雪が2日間あっただけで、月間の降雪量は12センチにとどまった。平年値との格差を表す階級区分は「少ない」となった。

 12月は、8日に22センチの大雪があったが、中旬は0センチが4日間だけ。26日にも11センチのまとまった雪があったが、月の合計は46センチで、この月も「少ない」となった。

 1月は、3日に7センチ、11日に9センチ、23日には20センチの大雪が降ったが、それ以外は最多で4センチ止まり。25日までに降雪「なし」は3日間だけだが、降っても微量という日が続いており、同日までの降雪量は50センチと平年よりも少なめに推移している。同気象台発表の週間予報では27、28日に降雪の可能性があるとしているが、いずれも「〜一時雪」で、降雪量は多くはならないという。

 一方の最深積雪は、11月は22日の8センチ(平年11センチ)、12月は8日の18センチ(同22センチ)で、いずれも平年並み。1月(25日現在)は23日に27センチ(同27センチ)を観測しており、このまま降らなくても平年並みの範囲に収まることになる。

 同気象台では、降雪が総じて少ないことについて「寒気が強くないときに周期的に低気圧が通過したためで、降っても量自体が少なかった。また、冬型の気圧配置が持続しなかったのも要因」としている。

 函館の降雪は、1月上旬から2月中旬がピークとなっているが、1月は少雪のまま終わりそう。また、札幌管区気象台が発表した3カ月予報によると、2月の気温は平年並みか高い見込みで、3月も同様の予報となっている。

 函館海洋気象台では「今後、低気圧の入り方によっては20センチ以上の大雪が降ることも考えられるが、このまま降雪が少ない傾向が続く可能性もある」としている。

提供 - 函館新聞社



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