市の昨年の建築確認申請、1・4%増の1548件、一戸建て住宅着工は横ばい

update 2004/1/26 12:47

 函館市が昨年1年間に受け付けた建築確認申請は、前年を1・4%上回る1548件で、このうち一戸建ての住宅着工件数は前年比0・7%増の884件と横ばいだった。長引く景気低迷を受けての漸減傾向に一応の歯止めがかかった形だが、景気の先行きが依然として不透明なことなどから、新年度も新規着工を手控える状況に変わりはないとみられる。

 市によると、昨年(1―12月)の確認申請別の内訳は、病院や学校などの特殊建築物が283件、木造大規模建築物41件、鉄骨・鉄筋コンクリート等建造物129件、住宅などそれ以外の建造物1095件で、木造大規模建造物以外は昨年の実績を上回った。

 月別では、6月が182件で最も多く、次いで8月(166件)5月(153件)と続く。少なかったのは1月の65件、11月の98件。

 年度(4―3月)ごとの建築確認申請は1995年度までほぼ横ばいで推移した後、翌96年度に消費税率引き上げ前の駆け込み需要などから2454件に復調。しかし、97年度以降は景気低迷を受け、減少に転じている。本年度は、暦年で前年実績を上回ったが、例年1―3月の申請件数は少なく、前年度を上回るかは微妙な情勢。

 また、微増となった一戸建て住宅の着工件数は、6月が129件で年間唯一の100件超え。次いで8月(96件)4月(94件)となっている。6月に突出した点について市や市内ハウスメーカーは、翌7月から始まった、国のシックハウス対策強化による駆け込み着工を一因に挙げている。

 市内のあるハウスメーカーは「建築業界全体が建設費を抑える傾向にある中で依然として景気低迷も続いている。今年も厳しいのでは」と話している。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです