土方歳三の愛刀の刀工の刀入手
update 2004/1/25 11:33
「土方歳三記念館」(函館市日乃出町25)を運営する味の海豊(佐藤豊社長)はこのほど、土方が愛用した刀と同じ刀工による「和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)」=会津十一代兼定=を入手した。準備が整い次第、同館に展示する予定で、展示品の新たな目玉として注目されそう。佐藤社長は「土方歳三ゆかりの資料として希少価値の高いもの。人間像や真実に迫ることができるのでは」と話している。
入手した刀は、1尺3寸(約40センチ)ほどの脇差。昭和26年7月1日付で、国の文化財保護委員会に登録されている。刀には、制作者の「和泉守兼定」と、製造年「慶應三卯年八月」の文字が刻まれ、当時実際に鋳造されたものと見られる。
「和泉守兼定」は土方専属の刀工で、会津十一代兼定。先祖は、武田信玄らの刀工だった「美濃和泉守兼定」の3代目「疋定」(ひきさだ)の孫(会津初代兼定)。
同館は昨年3月、「哀愁テーマパーク土方・啄木浪漫館」内にオープン。
同11月にはさらに幕末の銃刀などの資料を追加しリニューアル。展示資料は約60点に上り、土方が探し求めていたという、約500年ほど前の古刀「美濃三代・和泉守兼定」や、「和泉守兼定」の長刀(復元)などが展示されている。
新たに「和泉守兼定」の展示スペースを検討中で、佐藤社長は「展示時期は未定だが、できる限り早くにお披露目できるようにしたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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