市消防本部・火災、救急まとめ

update 2004/1/25 11:32

 函館市消防本部は、昨年の火災・救急・救助概況をまとめた。それによると、火災発生件数は90件(前年比5件増)で、原因別では放火(疑いを含む)が19件(同12件増)。火災による死者は5人(同1人減)、傷者は34人(同16人増)。救急も出動件数が1万1933件(同606件増)と過去最高で、救助も113件(同28件増)となった。

 火災は90件中、建物火災が65件(同14件増)と大半を占めた。建物火災中、暖房器具を使う11、12の両月が各11件と集中し、アパートなどの共同住宅は17件(同13件増)だった。火災の死者5人はすべて逃げ遅れ。

 原因別では、疑いを含む放火が19件と3年ぶりトップ、次いでたばこ16件(同7件増)、ストーブ12件(同2件増)。放火のうち4件は、車からの油を抜き取るなどの窃盗放火だった。

 年々増加傾向にある救急は、出動件数1万1933件、搬送人員1万1268人(同431人増)といずれも過去最高となった。44分に1回の割合で出動があり、市民26人当たり1人が利用した計算となる。急病が出動7303件(同541件増)、搬送6963人(同515人増)で最も多く、救急隊別の出動件数では、松陰が2989件と最も多く、次いで東の2873件、亀田の2750件。

 救助は出動件数113件、救助人員109人(同48人増)で、一番多かった交通事故によるものが52件で、46人を救助した。

 同本部は「まだストーブを利用する時期なので注意することはもちろん、放火に対しては、家の周りを明るくしたり、燃えやすい物を置かないなどの対策をお願いしたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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