技術士の役割考える、地域産学官合同セミナー

update 2004/1/24 12:29

 第23回地域産学官と技術士との合同セミナー(日本技術士会主催)が23日、函館市大手町の函館国際ホテルで開かれた。「水産業を軸とした産学官の連携による地域の活性化」をテーマに、技術士の地域での役割などについて考察した。

 技術士は科学技術に関する研究・開発・設計などを行うコンサルタントで、多岐にわたる産業分野で活躍している。同セミナーは1998年から毎年、全国の3地域で開かれ、函館での開催は初めて。

 道南の技術士や地方自治体職員ら約150人が参加。基調講演を行った公立はこだて未来大システム情報科学部の長野章教授は「産学官の連携による函館国際水産・海洋都市構想の推進」を演題に、技術士の役割を論じた。「今後、漁業者が半減する中、生産を確保するには技術が応えていかなければならない」と述べ、「要請が多様化する社会と科学、技術の三角形が双方向に関係しないと、函館国際水産・海洋都市構想は推進できないのではないか」と、技術士の果たす役割などについて語った。

 この後、産学官連携による研究開発を行った地元企業や道立工業技術センター、公立はこだて未来大の研究者ら7人がそれぞれの立場で研究成果などを述べ、産学官連携の課題やメリットなどについて意見交換した。

提供 - 函館新聞社



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