新規学校卒業者の、就職率50%超え
update 2004/1/21 11:07
今年3月に渡島・桧山管内の高校を卒業する生徒の就職率が昨年末で50%を超えたことが、函館公共職業安定所のまとめでわかった。依然として厳しい状況に変わりはないが、管内からの求人数が微増するなど、前年よりわずかながら上向いてきているようだ。
同職安によると、昨年12月末現在の管内求職者数は1328人で、就職が決まったのは681人。就職率は51・3%で、前年同期比6・3ポイント増となった。同時期に50%を超えたのは3年ぶり。男女別では、男子が57・8%で5・1ポイント、女子が45・3%で6・9ポイントそれぞれ増えている。
求人数も、管内は571人で前年同期比3人、0・5%増加した。道内外を含めた全体では91人減少したが、生徒数全体の減少から、求職者数も187人減少しており、就職率の増加につながったとみられる。
就職者を職種別でみると、技能工は226人で、前年同月比14・1%増加した。全体求人数は減少したが、管内求人が増加し、地元就職者数が多くなった分、就職者数を押し上げた。製造業は167人で同41・5%増。求人数の多さが就職者数の増加につながった。販売も96人で2ケタの伸びを見せている。
同職安の志村和信統括職業指導官は「決して明るいとはいえないが、先に少しだけ光が見えている」と分析。しかし、いまだに約650人の未就職者がいることから「1人でも多くの採用者を得られるようにしたい」としている。
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函館公共職業安定所などは、2月6日午後1時からホテル法華クラブ(函館市本町27)で「第2回新規高卒者就職面接会」を開く。地元企業数社が地元への就職を希望する高校生と面接する。
同会は厳しい状況が続く就職戦線で、卒業前に1人でも多くの採用内定を得ようと企画。前回は地元企業13社が参加し2ケタの採用実績を上げた。
今回もすでに地元数社の参加が決まっており、同職安では、さらに参加企業数をで増やしたい考えで、多くの高校生の参加を呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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