厚沢部 新春町内鹿子舞交流会

update 2004/1/19 11:02

 【厚沢部】江戸時代から厚沢部町内に伝わる鹿子舞(ししまい)で新年を彩る、新春町内鹿子舞交流会(主催・厚沢部町鹿子舞交流協議会)が18日、同町山村開発センターで開かれた。五穀豊穣(ほうじょう)や林業の安全を祈る幻想的な舞に、町内外から訪れた約80人からは盛んな声援と拍手が送られた。

 同日は、町内で活動する4保存会のうち、数百年の歴史を誇る、富栄保存会(澤口一雄代表)をはじめ、ヒノキ材の流送で栄えた土場(現在の江差町柳崎)から伝えられた当路(斉藤経男代表)、上里(浜谷栄代表)の3鹿子舞保存会が参加した。

 鹿子舞は、森林の中で雄鹿と老鹿(白さぎ)が雌鹿をめぐり争い、戯れる姿を表現している。3地区ともにルーツの違いなどから、独自の舞の形式を現在に伝えている。

 上里保存会の鹿子舞は文化年間(1800年代前半)に東北地方から伝えられた。雄鹿と老鹿が激しく争う場面では、2頭の鹿が激しく取っ組み合う。雄鹿が老鹿を豪快に押し倒すと、会場からは盛んな拍手が送られた。

提供 - 函館新聞社



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