篠原監督トークショー

update 2004/1/19 11:00

 函館市本町のシネマアイリスで17日夜、映画「昭和歌謡大全集」の上映に合わせ、メガホンを執った篠原哲雄監督のトークショーが開かれた。函館ゆかりの篠原監督が同作品についてのエピソードなどを語り、集まった約70人のファンを楽しませた。

 トークショーは篠原監督本人の熱意もあって実現し、同作品の上映後に行われた。篠原監督は「『木曜組曲』の後、プロデューサーからのオファーがきっかけ。村上龍さんの作品の中でこれだけは避けていたが、脚本を見てこれはやってみたいと思った。殺し合いの映画だが、『命』の次だからこそできた作品で、個人的には『逆命』的映画と思う」とメガホンを執った経緯や撮影中の裏話なども紹介した。

 来場者の質問にも応じたほか、映画界を目指す人に対し「今はDVDカメラで何でも撮れる時代。自分が何を描きたいのか、良い脚本が書けるかどうかが勝負。言葉にならない、自分の中の何かが潜在的にあるので、物語を一度書いてみるといい」と、自身の体験を基にアドバイス。終了後はサイン会もあり、多くのファンが握手を求めていた。

 篠原監督は「函館でもフィルムコミッションができたと聞いており、良い方向で進めていただきたい。西部地区で漂うような、闇のような感じの作品を撮っているので、次にロケの機会があれば、函館を普通のマチとして撮りたいですね」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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