行政書士合格者ゼロ
update 2004/1/16 11:41
本年度の行政書士試験の合格者が15日、全国一斉に発表された。渡島・桧山管内からは過去最多の171人が受験したが合格者はゼロという残念な結果に。道南から合格者が出なかったのは1998年以来5年ぶり。道行政書士会函館支部の福地隆祐支部長は落胆しながらも「今年は不運な結果になったが、来年度の試験でぜひ合格者を」と話している。
行政書士の受験者数は不況による就職難や行政書士を主人公とした漫画のブームなどで年々人気が急増。昨年10月に実施した本年度の試験では、全国で8万1242人が、全道では2861人が試験に臨んだ。
試験で合格するには、法令と一般教養のそれぞれで50%以上、全体で60%以上を得点しなければならない。今年は難問が多かったこともあり、全国の平均合格率は2・89%(合格者数2345人)、全道も2・48%(同71人)という狭き門となったため、道南でも低水準となった。
道南の過去5年間の合格率を振り返ると、99年に全道平均に並んだが、その他の年はすべて全道平均の半分以下となっている。市内で開業する行政書士は「大都市と違い、函館には受験校がなく、通信教育に頼らざるを得ないのが現状。独学で勉強するには限界があり、行政書士から教わることができる体制整備が必要」と低合格率の要因を指摘する。
同支部では「今後、行政書士へのニーズはさらに増えていくと思う。昨年度合格した10人のうち、5人が開業して活躍しているので、先輩たちに続くことを期待している」としている。
提供 - 函館新聞社
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