函館音楽協会・協会賞に琴の宮崎加奈古さん、奨励賞にピアノの堀内由美子さん、羽賀孝子さん
update 2004/1/16 11:40
函館音楽協会(市川須磨子会長、会員127人)は15日、2003年度の協会賞に宮崎加奈古さん(琴奏者、箏曲美音和会主宰)、奨励賞に堀内由美子さん(ピアノ教師)と羽賀孝子さん(ピアノ、英語教授)を選出したと発表した。31日午後6時から函館ハーバービューホテルで授賞式を開くほか、受賞者3人は5月15日に市芸術ホールで開催する、同協会春季定期演奏会で受賞記念演奏を行う。
賞は市内近郊の個人・団体が対象。協会賞は過去の実績、郷土の音楽文化向上推進への功績、奨励賞は作曲や演奏活動での実績、郷土の音楽活動の推進力となったことに対して贈られる。昨年12月27日に役員6人で選考委員会を開き、3人の受賞を決めた。
協会賞の宮崎さんは、6歳から琴を始め、1975年に正派音楽院研究科(東京)を修了し、伝統的な箏曲などの演奏・指導者として活躍。その一方、89年からは自主企画コンサート「秋韻」を手掛け、2001年には洋楽器とのユニット「K’s crew」を結成するなど、和・洋の音楽の枠を越えたニューリーダーとして、函館圏の音楽文化の親交・充実に大きく寄与してきた。
奨励賞の堀内さんは、国立音大を卒業後、76年からピアノ教室を主宰。旧函館区公会堂コンサートでのソロ演奏、同協会の秋季定期演奏会での伴奏で卓越した技術を披露。羽賀さんも83年からピアノ教室を主宰。同協会のステージでの演奏発表のほか、近年はロシアのラフマニノフ作品に本格的に取り組み、本年度の春・秋季定期演奏会でも研さんの成果を発表していることが、それぞれ評価された。
発表は15日午前11時から、市役所記者室で行われ、宮崎さんは「和・洋を共通の音楽としてとらえ、どん欲に取り組んできた。大きな賞を受ける事ができて夢のよう。これを励みに今後も琴の生きる道を模索したい」、堀内さんは「賞はこれまで、伴奏させていただいた共演者の方々からのプレゼント。大きな賞に負けないよう、精進したい」、羽賀さんは「函館に生まれ、育っただけに評価されたことは素直にうれしい。今まで以上に気持ち新たにし、研さんを重ねたい」とそれぞれ感想を述べた。
提供 - 函館新聞社
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