2003年産水稲共済金 前年比20倍の26億円
update 2004/1/15 12:27
2003年産水稲の被害農家に支払われる農業共済金が渡島、桧山管内で26億1300万円に上り、前年の20倍を超えたことが14日、道南農業共済組合(道南NOSAI)のまとめで分かった。保険金額に対する支払い率(被害率)は44・1%で、戦後最悪となった1993年(被害率96・5%)に次いで2番目。10年ぶりの凶作が及ぼした影響の大きさを裏付ける結果となった。
農業共済は国の補助金と組合員の出資金で運営される互助制度。契約農家が自然災害などの被害を受けた場合、被害に応じて共済金が支払われる。
03年産コメの作況指数(平年作=100)は渡島が44、桧山が43で、両管内とも、93年以来の著しい不良になり、被害農家数は契約農家の98%を超える1939戸(前年309戸)に達した。被害面積は契約面積の99%を占める7300ヘクタール(同1014ヘクタール)に上っている。
渡島、桧山両管内の水稲の支払額26億1300万円は前年比2090・4%で、1戸当たりの平均支払額は約135万円。被害率は80年の36・3%を抜き、支払額は93年の90億円、80年の34億円に次いで3番目だった。
このうち、渡島管内は支払額が9億4000万円(同5866万円)、被害農家数が1000戸(同187戸)。道南NOSAIは「地域間の差より、農家ごとの差が大きいのでは。契約農家のうち、20戸が被害申告をしていない」(農作部)と説明している。
大豆や小豆など畑作物の共済金も前年比144・7%の2億252万円に増加。被害率は12・4%で93年の14・5%に次ぐ大きさだった。支払額は大豆が7614万円(同3302万円)、小豆が6590万円(同4920万円)、カボチャが2023万円(同1608万円)と軒並み前年を上回っている。
共済金は水稲などが昨年中に支払い済み。残るカボチャなど畑作物の一部は30日に支払われる。
提供 - 函館新聞社
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