死者・不明者増え7人うち4人は海中転落

update 2004/1/15 12:24

 函館海保は、昨年の船舶海難と人身事故の発生状況をまとめた。管内で海難に遭った船舶は22隻(前年対比6隻増)で、うち漁船は11隻(同3隻増)、昨年はゼロだった外国船が5隻と増えている。乗船中の人身事故の死傷者は10人(同3人増)だが、死者・行方不明者は前年より5人多い7人となった。

 まとめによると、22隻の内訳は漁船11隻、プレジャーボートが昨年同数の6隻、外国船5隻。その他の6件を除き、種類別では衝突と火災が各4件、乗り揚げが3件となっている。主なものとしては、3月に津軽海峡上をえい航中の旧ロシア軍艦が漂流。9月には台風の影響で吉岡、小谷石両漁港で、漁船など4隻が転覆や浸水、流出。12月に函館沖でイカ釣り漁船で火災が発生、沈没した事案など。

 また、依然としてプレジャーボートの海難も絶えず、6月には松前沖で小型船が燃料切れで漂流した事案などがある。

 乗船者の人身事故では、10人のうち海中転落が5人(同3人増)、負傷が2人(同1人減)、病気が3人(同1人増)。死者・行方不明者7人のうち、4人が海中転落によるもので、7月に鹿部漁港付近で、9月には茂辺地漁港沖で、ともにコンブの漁や養殖の作業中に転落事故が発生している。

 また検挙事案では、函館沖での昼イカ不法操業した青森県の漁船9隻を摘発(12月)。毛ガニ密漁で砂原町の親子を逮捕(11月)などがあった。

提供 - 函館新聞社



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