木古内佐女川神社「みそぎ祭」開幕
update 2004/1/14 11:38
【木古内】町内木古内の佐女川神社(野村豊秋宮司)に古くから伝わる神事「みそぎ祭(さい)」が13日夕、行修者が神社にこもることを神前に報告する「参篭祭(さんろうさい)」で幕を開けた。極寒の境内では、締め込み姿の若者の掛け声が響き、冷水を掛け合う水しぶきが舞った。
今年の行修者は、西山智史君(19)、松田恵太君(18)、石塚隆司君(19)と、新人の竹田成仁君(18)の4人。厳しい表情で登場した4人は歯を食いしばり勢いよく水を掛け合い、身を清めた。境内に設置した寒暖計は1度。少しでも姿勢が悪いと、神社関係者から「背筋を伸ばせ」などと怒号が飛んだ。行修者の体からは湯気が立ち上り、周囲は緊張感に包まれた。
4人は2日間、水ごりの鍛錬を続けて15日、4体の御神体をそれぞれ抱き、町内本町のみそぎ浜に入る「海中沐浴(もくよく)」に臨み、3日間にわたる神事は、クライマックスを迎える。
みそぎ祭は今回で174回目。現在は同祭と、14日に開幕するフェスティバルを合わせ「寒中みそぎ祭り」の名で親しまれている。今年は最終日の15日、町の特産品などを一堂に集め提供する、物産・グルメフェアを初企画した。
同神社には1831(天保2)年、神社守が「御神体を清めよ」とのお告げを受け、15日朝に身のけがれをはらい、前浜で御神体を清めると、豊漁豊作が続いたという伝説がある。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。