風力発電でパイプオルガン

update 2004/1/14 11:37

 自然エネルギーや環境問題に取り組んでいる市民団体「南北海道自然エネルギープロジェクト」(エネプロ)は31日、風力発電を利用してパイプオルガンを演奏する「風力コンサート2004」を函館市松蔭町9の日本キリスト教団函館千歳教会で開く。市内在住のオルガン奏者、石崎理(みち)さんが、自然エネルギーを動力源に、パイプオルガンの美しい音色を奏でる。

 コンサートは自然エネルギーでさまざまなことを実践しようと企画。石崎さんに出演を依頼したほか、手回しオルガン奏者の谷目基さんもゲスト出演する。

 パイプオルガンは、風箱に風を送り、鍵盤を押すことで空気がパイプを抜けて音が出る。かつては、箱の中のピストンを手や足で動かして風を送る「ふいご」を使っていた。今回は、エネプロが市内弁天町に設置している風力発電機で充電したバッテリーを動力源に、風を起こす。バッテリーは最大1300ワットの出力があり、約1時間程度は持続、ステージでは、バッハの「トッカータとフーガニ短調」「小フーガト短調」や自然エネルギーを意識し、ケルルの「カプリチオ・カッコー」などを披露する。

 主催者は「風力によるコンサートは日本初」としており、石崎さんは「未知の世界だが(自然エネルギーで)昔の世界を体験できるチャンスだと思う」と初めての体験に胸を膨らませている。

 エネプロのピーター・ハウレット代表も「コンサートを開くことで、自然エネルギーを使った社会を作っていくことが可能だということを知ってほしい」としている。

 コンサートは午後6時半開演。入場料は1000円で、チケットはエネプロ事務局、七飯町本町の「こなひき小屋」、函館ちとせ幼稚園などで発売している。詳しい問い合わせは、同事務局TEL55・2391。(小豆畑 栄)

提供 - 函館新聞社



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