03年渡島管内主要漁獲生産高水揚げ5%増

update 2004/1/14 11:36

 渡島支庁は2003年(1―10月)のコンブを除く渡島管内主要魚種漁業生産高(速報値)をまとめた。水揚げ量は前年同期比5%増の19万7000トン、販売額は同4%減の269億2000万円。いずれも増加したのはカレイ、スルメイカ、ウニの3種にとどまった。

 サケは全道的な豊漁で、水揚げ量が同17%増の3893トンに伸びたものの、平均単価が前年より66円安い172円の安値で取引。販売額は同15%減の6億7017万円と振るわなかった。

 スケトウダラは水揚げ量が1万697トン、販売額が11億8115万円で、いずれも同62%減と大きな落ち込み。漁のピークが年末から年明けにずれ込むここ数年の傾向もなく、不漁に終わった。

 スルメイカは漁開始当初こそ恵まれなかったが、夏以降太平洋側で水揚げが増加。最終的に水揚げ量は同62%増の4万0632トン、販売額は同61%増の67億8836万円と大きく伸ばし、好漁になった。

 ホタテは主産地の噴火湾地域で好漁が続き、水揚げ量は同13%増の11万1556トン。だが主力の加工向け原貝の価格低下などで、単価が前年より21円安い91円にとどまり、販売額は同8%減の101億9094万円に落ち込んだ。

 コンブは未確定のため除かれているが、不振だった前年に対し、大きなマイナス要素がないことから、水揚げ量は平年並みに回復する見込み。

 市町村別にみると、八雲町が水揚げ量4万6843トン(同5%減)、販売額44億7612万円(同22%減)でいずれもトップ。水揚げ量は南茅部町が2万9399トン(同53%増)、販売額は函館市が42億8163万円(同26%増)で続いた。スルメイカの好漁で函館市の水揚げ量も同34%増の1万8479トンに大きく伸ばした。

提供 - 函館新聞社



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