夢と希望膨らませ、成人祭
update 2004/1/13 11:29
成人の日の12日、各地で新成人の笑顔がはじけた。函館市民会体育館で開かれた市の「成人祭」では、もちつきや抽選会、写真撮影などの祝賀行事が行われ、会場は振り袖や真新しいスーツの若者であふれた。新成人は夢と希望を膨らませ、大人としての第一歩を歩みだした。
◆意見・見解 二十歳の責任とは…◆
「親に頼らず、1人で食べていく」「社会の一員として素晴らしい大人になりたい」。不景気、治安悪化、自衛隊のイラク派遣と、社会情勢は先行きの見えない不安に包まれているが、函館市成人祭に出席した新成人たちは明るい表情に満ちあふれていた。しかし、彼らも「二十歳の責任」をひしと感じている様子。これからの人生、仕事などなど、それぞれの胸の内を聞いてみた。 (福士雅巳、小泉まや)
秋田 美紀さん(学生、赤川1)
就職が決まり、4月から保育士として働く。しつけなど、子どもの将来に影響があり、命を預かるので、重大な責任が伴う。責任感を持ちたい。
田島 義昭さん(自衛官、富岡)
道徳観念を持ち、社会の一員として生活していくこと。成人式会場で暴れる若者なんてもってのほかでしょう。自分も国を守る仕事に就き、後に続く新成人の見本となるような大人になりたい。イラク派遣も命令が下れば、現地に赴いて任務をまっとうしたい。
村田 亮平さん(建設会社勤務、石崎町)
一人前の大人として、育ててくれたオヤジを越すこと。あと、酒をほどほどにしたい。昨年9月で20歳になったが成人祭の会場に来て、友人たちとたくさん会うことができ、成人になったんだなぁと実感しています。
西谷 洋さん(販売員、石川町)
1人でお金を稼ぎ、親に頼ることなく食べていくこと。大変だけど果たせるように頑張りたい。今年の目標は、沈みかけている函館を若い力で、イベントなどを通じて盛り上げていきたい。このマチもこれからですよ。
吉田 彬さん(飲食業、本通) 家庭や子供もあるわけではないが、いつまでも子供でいられないので、責任を持って一人前の男としてやっていきたい。自分もあこがれの俳優になるため、自分にできることを一生懸命やるだけです。
五十嵐 康治さん(大学生、千代台町)
これまでは親に面倒をかけてきたがこれからは自分の責任。東京の大学を卒業し、働いて1人で暮らしていきたい。将来は地元が好きなので、函館で体育教諭かスポーツトレーナーといった仕事に就けたら。
竹市 悠理さん(主婦、湯浜町)
成人を迎える前に母親になったのであまりピンとは来ませんが、やっぱり普段の生活をきちんとし、子供に愛情を注ぐことが責任だと思う。何より子供には幸せになってほしい。私は高校を出て、すぐに家庭に入ったので将来は介護の資格を取って、一度は社会に出てみたいですね。
佐々木 愛さん(学生、陣川町)
目上の人に対しての言葉遣いをきちんとするなど、人との接し方を改めたい。将来は看護師になりたい。函館は夜景がきれいで、冬でもあまり寒くないので好き。
大坂 糸穂さん(小学校事務、大町)
自分のことは自分でできるようにしたい。仕事では、分からないことは上司に聞くなどして、引き続き頑張りたい。夢は公務員になり、好きな函館市のために働くこと。
掛端 沙紀さん(アルバイト、吉川町)
これまでは親に甘えていたので、これからは、自分の行動に責任を持てるように自立したい。高校の授業で学んだパソコンが得意なので、将来、グラフィックを作る仕事に就くために勉強をする。
掛端 美紀さん(無職、吉川町)
金銭的に親に頼らないよう、仕事を見つけて貯金もしたい。函館は住み慣れているので居心地がいい。少し田舎だとは思うが、離れたくない。
提供 - 函館新聞社
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