昨年の函館の地上気象統観測月別統計値まとまる
update 2004/1/13 11:28
函館海洋気象台はこのほど、2003年の地上気象観測月別統計値をまとめた。気温は、昨冬から初夏にかけては高めに推移したが、夏場は平年を大きく下回り、逆に今冬は高かったことが分かった。特に夏場は7月に夏日がなく、日照時間も極めて少ない冷夏だったことがデータから浮き彫りとなった。
気温は、1―6月は平年並みか平年より高く、4月の8・1度は平年の6・9度を大きく上回り、平年との比較を表す階級区分で「かなり高い」という暖かさだった。
しかし、6月下旬から一転して気温は下がり、7月は平年(19・6度)より3・1度低い16・5度で「かなり低い」、8月も20・3度で「低い」となった。最高気温が25度以上の夏日は7月はゼロ(平年は10・8日)、8月も11日(同18・4日)と少なく、いわゆる「10年ぶりの冷夏」を裏付ける形となった。
9、10月はいずれも平年並みの範囲だったが、11月、12月はともに「かなり高い」という暖冬に。特に12月は1・8度と平年(氷点下0・1度)を大きく上回り、真冬日(平年6・6日)も1日しかなかった。
降水量は2月が23・5ミリで「かなり少ない」となったほか、7、9、11月も「少ない」の区分に。年間降水量も960・5ミリ(平年1160・3ミリ)と1000ミリを割り込んだ。降雪の深さは、昨冬は1月は平年並みで2月は「少ない」、今冬も11月は12センチ、12月は46センチでともに少なく、年間量も240センチと平年(300センチ)の80%にとどまった。一方、年間の積雪量は42センチでほぼ平年並みだった。
また、昨年は夏場の日照時間が際立って少なく、7月の89・3時間は平年(149・1時間)の約60%。8月は回復の兆しを見せたがそれでも119・5時間で平年(157・4時間)の約76%と少なかった。日照時間ゼロの日も7月は11日間、8月では9日間あった。(池田比佐史)
提供 - 函館新聞社
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