桧山支庁が「農業技術力向上推進指導要領」策定

update 2004/1/11 12:20

 【江差】桧山支庁農業振興部はこのほど策定した「桧山地域農業技術力向上推進指導要領」を基に、温暖な気候条件などを生かした低コスト農業の推進、確立を図っていく。今後、営農技術研修会や作物別の研修会などを通じ、高収益農業経営の基盤強化を目指す方針。

 同部は、桧山南部・北部農業改良普及センター、管内10町、各JAと連携し、営農準備に支障の少ない1―2月に、各町単位で「営農技術研修」会を開催する。地域に適した農業経営の定着を目的に営農技術指導や情報提供を行う。

 作物の栽培期間中には「作物別栽培技術研修会」を計画。農業改良普及センターのエリアごとに実証ほ場などを利用して「作物別部会研修」や「青空教室」を開き、新技術の導入・定着を図る。

 また、兼業農家をはじめ、管内の農業者に対し、行政やJAを通じて「農業技術情報」を提供する。同情報は、農業改良普及センターが、作物・時期別に年間を通して作成するという。

 同部によると、桧山管内では、高齢化が進む一方、漁業・サラリーマンなどとの兼業農家の比率が高く、農業農村基盤整備の遅れなどもあり、各作物とも単位面積当たりの収量が全道平均の8割程度にとどまっている。しかし、温暖な気候に恵まれ、多様な作物の導入による農地や施設の効率的活用で、収益性の高い農業が期待できる高い潜在力を有している。

 同部は、こうした状況を踏まえ、地域特性を生かした技術力の高い高収益農業経営の確立が急務と判断し、同要領を策定した。

提供 - 函館新聞社



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