25日にアフタヌーンコンサート

update 2004/1/11 12:20

 函館市内のソプラノ歌手、引地桂子さんが1997年から続けている「アフタヌーン・ティー・サロン・コンサート」がスタートから50回を迎え、25日午後2時半から、函館市内の五島軒本店王朝の間で記念特別演奏会を開く。節目の今回は、札幌や東京から弦楽奏者らを招き、オペラ・アリアや室内楽など、モーツァルト作品一色の特別企画とする。

 同コンサートは「自分たちが住むマチで演奏家と聴衆を育て、親しみやすい空間でそれぞれが豊かな時間を共有したい」と、市内各地を中心に年6―9回のペースで開催。バロックや現代曲などを披露してきた。

 記念演奏会は2001年11月の第40回以来。今回は同市近郊から松石隆さん(フルート)、池田みどりさん(ピアノ)、菱沼一哉さん(オーボエ)、岩平尚子さん(クラリネット)、鷹見公貴さん(ファゴット)、高橋吉隆さん(指揮)を、札幌からは佐々木聖子さん、山本泰子さん(各ヴァイオリン)、岩田貴子さん(ヴィオラ)、中川恵美さん(チェロ)を、東京からは森洋子さん(オルガン)をそれぞれ迎える。

 演奏曲は、これまであまり演奏してこなかった古典派の「フルート四重奏第4番KV298」のほか、歌劇「魔笛」より愛の喜びは露と消えなど、モーツァルトの7作品。

 10日には市公民館で管楽器と声楽で練習。引地さんら出演者たちが本番のステージに向けての調整に励んだ。引地さんは「クラシカルで、出演者の息づかいが感じられるほど親密な空間で、音楽を楽しんでほしい」と話している。

 チケットは休憩時の飲み物付きが3500円、入場のみが3000円で、同本店などで販売中。コンサート終了後のディナー(3000円、5000円)の予約も受け付けている。問い合わせはクラシック・ギャラリーTEL27・9557。(福士雅巳)

提供 - 函館新聞社



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