NGOの小松さんが講演会
update 2004/1/10 12:17
NGO団体「シャプラニール=市民による海外協力の会」のスタッフで、ネパールの首都・カトマンズ事務所長を務める小松豊明さん(35)の講演会が9日、函館市元町14の北海道国際交流センターで開かれた。小林さんは約30人の参加者を前に、ネパールの現状と同会の活動について2時間にわたって語った。
小松さんは札幌市出身で北大水産学部卒。同センター職員として4年間、国際交流推進事業にかかわり、その後、同会のスタッフとして02年12月にネパールに赴任した。
「NGOスタッフが見たネパール」と題して講演した小松さんは、ネパール国内事情で、成人の識字率が42・9%と低いことや5歳未満の乳幼児死亡率が約9・1%に上っていることを説明し、教育や保健衛生などの課題を指摘。いまだに国内に残る身分制度や「カマイヤ問題」といわれる小作農民の解放運動など、貧困にまつわる現状を話した。
また、同会の活動について、農村開発の様子や、スラムや路上で生活を送る子供に関する調査を実施したことについて報告した。今後の取り組みについては、政府への働きかけとNGO間の連携を強調。「政府と一緒に取り組んでいかなければいけない」と述べた。(小豆畑 栄)
提供 - 函館新聞社
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