知内中の「習熟度別少人数指導」文科省発行月刊誌で紹介

update 2004/1/10 12:16

 【知内】文部科学省が発行する月刊誌、中等教育資料の12月号に初めて、知内中学校(大西正光校長)の取り組みが紹介された。数学、理科の習熟度別少人数指導の実践研究を詳しく掲載しており、同校は「教材研究は数年前から続けており、目新しい内容ではないが、今後の励みになる」と歓迎している。

 同号の特集「理数教育の可能性を探る」の中で掲載された。今回の特集で紹介された学校は、埼玉県にある私立大の付属高校と、同校の2校だけ。同誌で道南の学校が掲載されるのは珍しいという。

 テーマは「習熟度別、少人数指導に生かす問題解決的な学習」。生徒一人ひとりが教科、単元ごとの知識習得にとどまらず、思考や表現、判断力を伸ばす「確かな学力」の定着を目指している。

 必修教科と、選択教科の数学の指導方法を主体に、見開き3ページに表や図、写真を使って分かりやすく説明した。

 特に力を入れたのが、生徒に理解を促す教材の開発だ。中3生を対象に、正負の数や関数、方程式の考え方を利用し、トランプなどを使ったゲームを紹介している。

 文章題と解答をそれぞれ書き込み、読み手が読んだ文章題の解答のカードをかるた形式で取り合うゲームなどもある。

 同校は2002年度、学力向上フロンティア事業の指定を受けており、来年度は指定の最終年度となる。原稿の執筆にあたった大野正樹教諭(41)は「本年度は生徒の学ぶ意欲が明らかに伸びた。来年度は知識、技能面に焦点を当てていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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