03年管内の交通事故死49年ぶり30人台
update 2004/1/7 11:53
昨年1年間の道警函館方面本部管内での交通事故死者は33人(前年対比12人減)と、49年ぶりに30人台の大幅減少となったことが同方面本部のまとめで分かった。統計を取り始めた1953年の32人に次ぐ少なさで、交通事故の発生件数、傷者数ともに減少した。同方面本部交通課では「交通安全意識が伸びつつある。今年も事故そのものを減らし、北海道の全国ワーストワン返上に貢献したい」と話している。
同課によると、この10年、死者の減少傾向が続いており、昨年の33人は10年前(1994年)の68人の約半分で“第1次交通戦争”といわれた69年(91人)の約3分の1となった。昨年は全道でも391人(同102人減)、全国でも7537人(同612人減)と全国的にも交通事故死者の数は減少した。
概況では、警察署別が函館中央が12人(同8人減)、国道5号を抱える森署が3人(同4人減)、八雲署が4人(同2人減)だった。
時間帯別では、午後4時から同8時までが15件で、依然として薄暮時間帯での発生が多かった。年齢別では、若・中年層は減少や増減なしだったが、65歳以上は16人で、うち歩行者は12人。60―64歳も5人(同2人増)と高齢者が目立った。
昨年10月、道警と日本自動車連盟(JAF)が実施したシートベルト着用率調査によると、函館市は70%で、全道平均の83・8%、全国平均の89・4%を大幅に下回っている。昨年の死者のうち、乗車中の18人中、9人がシートベルト非着装で、うち7人は着用していれば助かったとみられる。
同課では「減少に関しては、取り締まり強化と関係機関・団体の啓発活動、一昨年6月施行の改正道交法の浸透などが要因として挙げられる。今年はさらに減らせるよう、シートベルトの着用率向上、高齢者の交通安全教育を重点的に行っていきたい」としている。(福士雅巳)
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。