“五稜星の夢”点灯へ募金
update 2004/1/5 11:46
国の特別史跡・五稜郭を2000個の電球で彩る「五稜星(ほし)の夢」イルミネーションが、15日から2月29日まで点灯される。市民のボランティア活動から始まった手づくりイベントも今年で15年を数え、今や五稜郭の冬の風物詩として根付いている。実行委員会(宮下俊雄委員長)では「自分たちの手で冬夜にロマンチックな巨星を浮かび上がらせよう」と、点灯資金の500円募金と電球設置作業への参加を呼び掛けている。
五稜郭のPRを目的に五稜郭町や近隣町の自営業者などが実行委を立ち上げ、1989年にスタート。五稜郭を「地上に降りた大きな星」に見立て、堀の周囲約1・8キロに電球を取り付ける。実行委員は会社員、自営業者、主婦に学生と職種や年齢も幅広いのが特徴だ。
途中1年の休止があったが、それ以外は毎年実施。実行委員の多くは仕事があるため、時間をかけたPR活動はしていないが、光り輝く特別史跡というコンセプトやテレビや雑誌などの紹介で年々人気も高まり、毎年、多くの市民や観光客が訪れるようになった。当初は8人だった実行委員も今では32人に膨らみ、数社だった協賛企業も100社にまで増えた。
15年の取り組みでイベントは定着し、市民からの点灯資金や企業の広告協賛金も増加したが、資金的に依然として厳しい状態が続いているという。同実行委では、募金者には当年のイルミネーションの航空写真を絵はがきにして礼状を送るほか、点灯日の15日と2月21―29日に五稜郭タワーヘ招待するなどの特典を用意しており、「函館を代表する冬のイベントに協力してほしい」と話している。
また、11日には電球などを取り付ける予定で、設置作業に協力するボランティアも併せて募集している。当日の参加者には豚汁やおにぎりを振る舞うほか、募金者同様にタワーへも招待する。
募金は1口500円。郵便局や銀行振り込みなどで受け付ける。問い合わせはTEL52・1573(小島さん)。振込先は、郵便局振替02640―9―177、北洋銀行五稜郭公園支店(普)0274010、同五稜郭支店(普)0519105、北海道銀行函館支店(普)1056579、北陸銀行五稜郭支店(普)4388820、みちのく銀行函館支店(普)1510258、函館信用金庫五稜郭支店(普)1007944。(池田比佐史)
提供 - 函館新聞社
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