市スポーツ少年団本部が体力テスト結果分析

update 2004/1/4 10:05

 「現代っ子は機敏性はあるが、スタミナ不足?!」―。函館市スポーツ少年団本部(白木荘太本部長)はこのほど、同本部に加盟する少年団の団員などに行った2003年度体力テストの結果を集計・分析した。その結果、上体起こしや時間往復走などの短時間で回数を重ねる種目の得点は高水準だったが、逆に持久力や忍耐力が求められる5分間走や腕立て伏せなどの得点は伸び悩んだ。また、得点の算出方法に違いはあるものの、女子が男子に比べて高得点の傾向にあった。同本部が結果を分析・検討したのは初めてで、今後、結果を加盟各団に通知するとともに、次年度以降の結果も集計と分析を続け、推移を見守ることにしている。

 体力テストは、屋外のスポーツ少年団の活動が一段落する冬場に毎年実施。1年間の練習の成果の確認と冬場のトレーニングの参考にしてもらうのが目的で、今年は一般の小学生児童も含めて男子524人、女子42人の計566人が参加した。

 参加者は立ち幅跳び、上体起こし、腕立て伏せ、時間往復走、5分間走の5種目(8歳以下は5分間走を除く4種目)に挑戦、記録は財団法人日本体育協会全日本スポーツ少年団のテキストに基づく採点方式(各10点満点)で点数化し、合計点で級外から1級までが判定された。

 12歳の平均点で見ると、上体起こしは男子が6・9点、女子が9・0点といずれも高得点で、全体でも7・0点で昨年の6・8点を上回った。また、時間往復走でも、男子が7・1点、女子9・2点、全体7・3点で、女子は昨年の7・4点から大幅にアップした。

 両種目とも各年齢層とも得点水準が高く、上体起こしでは10歳では男子6・5点、女子8・7点、全体で6・7点を記録。最も低い9歳でも男子6・3点、女子6・7点、全体で6・4点と5点台を上回っている。

 一方、腕立て伏せは、12歳の男子が4・1点、女子が5・7点、全体が4・2点と低水準で、昨年と比べると男子が0・9点、女子が0・4点、全体で0・9点それぞれ落ち込んだ。5分間走も男女とも昨年を上回ったものの、男子が3・0点、女子が6・1点、全体で3・1点と低かった。

 他の年齢で見ても、5分間走は低く、11歳で男子3・3点、女子4・2点、全体で4・0点のほか、9歳では男子と全体が3・0点、女子が3・1点にしか満たなかった。

 各級の合格者は3級が147人で最も多く、次いで4級の109人、2級の107人。5級は66人、1級は18人だった。また、総得点が基準に満たないか、1種目でも零点があった場合の級外は119人に上った。

 結果について白木本部長は「5分間走や腕立て伏せなど、持久力を要する種目が不得手なのは近年の傾向だと思っていたが、分析の結果証明された。勢いがあるが、飽きっぽく、忍耐力が足りないのが今時の子供の特徴と言えるだろう」とする。

 また、12歳児で見ると、全5種目で女子の得点が男子を上回った。白木本部長は「得点の出し方は男女で異なり、女子に若干“甘く”なっているが、種目に取り組む姿勢や頑張りが、男子より勝っているとも言える」と女子児童の勢いを受け止める。

 同本部では、集計・分析結果を指導者研修会などの時に資料として活用してもらう考え。白木本部長は「トレーニングや育成の際の参考にしてもらえれば」と話している。

提供 - 函館新聞社



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