東、北高07年度統合へ
update 2004/1/2 11:13
函館市内の公立高校再編問題で、函館市教委は函館東、函館北両校を統合し、2007年度から新学校をスタートさせる意向を固めた。市教委は早々にこの考えを、再編案をまとめている「函館の公立高校再編を考える懇話会」に伝える。これを受けて「懇話会」は議論を深めることになるが、市教委が具体的な再編の方向を示したことで、問題は今年、一気に動き出すことになりそうだ。
再編問題は、市教委がこれまで、再編の形態や新しい学校の在り方について「懇話会」での意見を参考にし、道教委と協議を進めるなど、あらゆる角度から検討を続けていた。道教委とは依然として協議中の部分もあるが、再編へ向けて「待ったなし」の状態で、現時点では市立2高校を統合することが、最善の策と判断した。
統合へのステップとして、05年度に現在合わせて13ある東、北両校の間口を一定数減らす。07年度は、両校の在校生をそのまま新学校に転入、さらに間口を調整した新1年生を加え、3学年そろってのスタートとなる。新学校の校舎は東高の校舎を使用する。
新学校の教育カリキュラムについては、単位制を視野に、04年度にプロジェクトチームを立ち上げ、道内や全国各地の学校を視察するなどして、特色ある学校作りを目指す。
再編を巡っては、市教委が市内の中学卒業予定者の減少から、昨年9月の「懇話会」の初会合で、07年度に現在5校ある市内普通科高校を4校にすると形で進めたいと提案。これまで3度にわたった「懇話会」では委員からの意見として、市立高校統合案が出されたほか、11月に開いた市民フォーラムでもパネリストが市立2校の統合について言及するなどして行方が注目されていた。(小豆畑 栄)
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函館東高校 1940年4月に函館市立中学校として開校。意欲ある学習をし、能力を十分に伸ばす、自主性・自立性を身につけ、個人の責任を果たす、気力・体力を充実し、健康な生活を確立するなどを教育目標としている。佐藤静也校長。生徒数は832人。住所は柳町11の5。
函館北高校 1963年4月に開校。目的意識を持ち、意欲的に学ぶ人間、礼儀正しく、個性豊かで思いやりのある人間、心身を鍛え、調和の取れた人間などを教育目標としている。山岡正司校長。生徒数は709人。住所は日吉町4の19の1。
提供 - 函館新聞社
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