「市の治安」5割が不安
update 2003/12/31 10:54
道警函館方面本部はこのほど、各町会役員を対象に、「地域安全」に関するアンケート調査を行い、結果をまとめた。それによると、自身の防犯意識について「高い」「非常に高い」と答えた人が6割を超えているのに対し、町会の防犯意識については、約半数が「高いとはいえない」と回答した。
アンケートは、全市町会連合会交通防犯担当部長研修会議で無記名方式で行われ、83人から回答を得た。地域安全活動のリーダーたちの意識を把握し、今後の施策に生かそうと実施した。
「函館市の治安をどう感じるか」については、6%が「非常に安全」、39%が「まだ安全」と答え、53%が「少し不安」、2%が「危機を感じるほど不安」とした。
「現在の治安は1年前と比べてどうか」では、12%が「良くなっている」、49%が「変わらない」としたが、37%は「少し悪くなっている」と答えた。「わからない」は2%だった。
「あなたの町会の治安は」という問いには、7%が「非常に安全」、49%が「まだ安全」と感じており、43%が「少し不安」、1%が「危機を感じるほど不安」と答えた。
居住地区別にみると、旧来からの住宅街と新興住宅街には大きな差はなく、「非常に安全」「まだ安全」が50数%、少し不安が40数%となった。
これに対し、繁華街では「非常に安全」とした人がいなかったほか、「まだ安心」が33%しかおらず、「少し不安」が67%を占めるなど、治安に不安を感じている人が多いことが分かった。また、農・漁業地区では、「少し不安」が42%あったが、「非常に安全」が25%もあり、他地域に比べ突出していた。「まだ安全」は33%だった。
不安を感じている内容では、「犯罪の増加」が35%と最も多く、「交通問題」30%、「非行問題」19%と続いた。また、過去の被害については、36%の人が、車上荒らしや空き巣などの犯罪被害に遭っていた。
自身の防犯意識については、14%の人が「非常に高い」と答え、48%の人が「高い」と回答した。「高いとはいえない」は36%、「低い」は2%だった。
自分の町会の防犯意識については、6%が「非常に高い」、41%が「高い」としたが、49%は「高いとはいえない」とし、4%は「低い」と考えていることが分かった。
警察に最も望む支援は、「制服警官やパトカーによるパトロール」が69%と圧倒的多数を占めた。「犯罪や事故の発生状況などの情報提供」が18%、「犯罪被害に遭いにくいまちづくりに関する自治体への働きかけ」が7%、「防犯研修会などの開催」が5%、「特に望まない」が1%だった。(後藤泰良)
提供 - 函館新聞社
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