厚沢部町の竹田、鷲田さんに就農認定証
update 2003/12/31 10:53
【厚沢部】「農業担い手育成に関する条例」の制定後初の新規就農者に認定された、厚沢部町富里の竹田孝一さん(51)と同町清水の鷲田寿永さん(48)の2人に30日、澤田孝一厚沢部町長から就農認定証と奨励金が贈られた。
同条例は、新規就農者らの定着や自立経営に向け、財政的支援などを制度化し、今年9月に制定。澤田町長は「厚沢部町を取り巻く環境は厳しいがぜひとも頑張ってほしい」と激励。北優・町農業委員会委員長も「小規模農業でも高収益で十分に生活ができるよう支援制度や営農技術が整っています」と励ました。
竹田さんは上磯町出身で、埼玉県の自動車販売会社役員を経て同町に移住。農業の経験がない新規就農者だ。「農業を始めるなら広い農地がある厚沢部でやりたいと思っていた」と話す。町内で1年半にわたり道指導農業士の木村秀喜さんらの指導を受けて、今春から同町館町の農地でアスパラやホウレンソウの栽培に取り組んでいる。
鷲田さんは札幌市で新聞販売店を経営。この春に故郷・厚沢部に帰ってきた。同町の農業活性化センターなどで研修を積んだ。Uターン就農者の認定を受け、来春から農林業に取り組む。「息子が20歳の若さで他界したことをきっかけに、厚沢部に帰ることを考えていました」と語った。
竹田さん、鷲田さんともに、檜山管内で新しい高収益作物として注目されている立茎アスパラのハウス栽培に挑戦する。
「農業は学ぶことが多い。できそうにもないことがやれる。経営は難しいが粘り強く収益を上げたい」と竹田さん。鷲田さんも「清水は山間部だが、ハウス栽培で着実にやりたい。山があるので間伐や伐採など林業にも取り組みたい」と意気込みを見せている。
提供 - 函館新聞社
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