新幹線着工へ全力
update 2003/12/30 13:00
公明党による「与党整備新幹線建設促進プロジェクトチーム報告会」が29日、市内のホテルで開かれた。井上博司函館市長ら関係する1市4町の首長や助役、高野洋蔵函館商工会議所会頭、道、JRの担当者ら約50人が出席。同党の風間昶(ひさし)参院議員が同チームでの協議内容を報告した後、今後の要請方法などを話し合った。
同チームは9月に第1回会合を開き、12月17日の第5回で最終案をまとめた。同案は政府与党の検討委員会で、2005年度予算編成過程中に、安定的な財源の確保、既着工区間の前倒し、未着工区間の着工の在り方を検討し、新区間を認可する―としている。
同チームのメンバー、風間参院議員はこれら会議の経過を説明し、「来年8月25、26日とみられる概算要求に何としても道新幹線着工を盛り込みたいのでご協力を」と呼び掛けた。
また、道経済連合会事務局の志村英明次長は、シンクタンクがまとめた道新幹線による経済効果を紹介。「最終的な需要額(運賃、宿泊費、飲食費など)は年163億円、他産業で誘発される生産額は年198億円の計361億円。道新幹線は絶対に効果がある」とした。
JR北海道の佐藤和博常務は、来年度調査が行われる青函トンネル内の貨物と新幹線の共用走行について、「国土交通省から技術的には可能と言われている。今後、専門的な検討の場を設け、安全性を追求していきたい」と述べ、在来線や貨物との共用についての検討内容を説明した。
井上市長が「05年度着工に向け、地元一丸となって取り組んでいく」と述べるなど、首長らは来年6月に向け、引き続き中央要請を行っていく決意を伝えた。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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