詐欺逮捕の男の車から遺体

update 2003/12/27 12:53

　【札幌、北桧山】道警本部機動捜査隊と北桧山署は２６日、北桧山町北桧山２６、無職、石垣光一容疑者（３４）を詐欺の疑いで逮捕した。札幌市内に止めていた、同容疑者使用の乗用車のトランクから男性の遺体が見つかり、同隊などは殺人や死体遺棄の疑いもあるとみて捜査している。身元の確認を急ぐとともに、２７日に遺体を北大病院で司法解剖して死因を特定する。

　道警函館方面本部などによると、遺体で見つかったのは同町北桧山４７９、農林水産省北海道統計・情報事務所北桧山統計・情報センター長、岡伸夫さん（５７）とみられる。石垣容疑者と岡さんは知人同士で、遺体が見つかった乗用車は岡さんの所有だった。

　同容疑者は今年６月下旬から約４カ月間、同センターで非常勤職員として働いていたという。

　調べによると、同容疑者は２２日午前１１時５０分ごろ、札幌市中央区内の電器店で、不正に入手した岡さん名義のクレジットカードを使い、パソコン２台（時価合計約３６万円相当）を同店からだまし取った疑い。

　同カードの使用経歴などから、石垣容疑者が浮上。２６日午前１１時半ごろ、同市内の駐車場に戻った同容疑者に事情を聴いたところ、詐欺容疑を認めたため逮捕した。

　同容疑者は２６日午後８時２０分ごろ、札幌中央署から北桧山所へ移送された。本格的な取り調べは２７日から行われる見通しで、岡さんの乗用車を使用したりトランクに遺体が積まれたりしていた経緯などについて事情を聴く方針。

　岡さんは１８日午後８時ごろ、同センターを退庁したのを最後に行方が分からなくなり、家族が２０日に倶知安署に捜索願を出していた。

　岡さんは１９４６年、倶知安町生まれ。６４年に函館統計情報事務所倶知安出張所入りし、同事務所課長補佐などを経て、２００１年４月から現職。

提供 - 函館新聞社

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