上磯町教委、来年度から学力テスト導入
update 2003/12/27 12:47
【上磯】上磯町教委は来年度から、町内の小学5年生と中学2年生全員に、学力テストを実施する。道南では、函館市に次ぐ2番目の導入。教科ごとに児童生徒の長所や弱点など実態を把握し、個人の能力を伸ばす指導の実践と、教員の指導力の向上を図りたい考えだ。
テストは、町内の全7小学校の5年生約400人、4中学校の2年生約370人に実施する。教科は、小5生が国語、算数、理科、社会の4教科、中2生は国語、数学、理科、社会、英語の5教科。
テストは、全国の小中学校で使用している、民間業者が作製した問題を使う。解答の採点や、教科・単元ごとに必要とされる知識、理解力、思考などの細かな分析は、業者に委託する。
テストの結果は各学校に返却され、学校単位で管理する。個々の子供に合わせたきめ細かな弱点の補強など、授業での指導に生かしていくという。通知票の判定など成績には直接、反映させない。父母や児童生徒から希望があった場合、閲覧も可能という。
今年10月に全町の教員が参画して作製した評価規準(きじゅん)と連動させ、知識だけでなく、総合的な学力の向上を目指す。テストは今後、同じ学年で年1回実施し、データの蓄積も行う。
学力テストの導入は、今年4月に開催した町教育研究所(所長・長谷川吉秀茂辺地中学校長)の総会で、おおむね了承していた。
テストの実施時期は未定。田中則夫町教育長は「学校教育は、子供にいい変化が現れてこそ、成果が上がったと判断するべきものでなければ。絶対評価の利点を生かし、子供たちの意欲を高めたい」と期待を寄せている。
提供 - 函館新聞社
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