「向中野」「函館金属」合併
update 2003/12/26 11:36
金属板金外装の向中野板金工業(本社・森町、向中野貴夫社長)と函館金属工業(同・上磯町、石川正弘社長)が25日までに、合併することで合意した。1月9日に合併新会社「プロテック」を発足する。両社は道南の業界1、2位の売上高を競うライバル会社。向中野社長によると、新会社は年商8億円となり、道内でも業界2位に躍り出る。
新会社の出資比率は向中野が55%で、向中野氏が社長に、石川氏が会長に就任する。本社は函館金属工業に設け、向中野の本社は、事業本部とする。重複する部門の人員は、営業部門などに配置転換し、リストラは行わない考え。
新会社の資本金は1500万円で、従業員は40人。年間売上高は約8億円に上り、道南でのシェア(占有率)は30%以上となるという。
合併した背景は業界の先細りがある。向中野社長は「今まで両社の営業先は競合していなかったが、2社が存続した場合、激しい競争になったのは間違いない」と説明。「体力のあるうちに」と4月から水面下で協議を重ねてきた。「われわれが合併したことで、他のゼネコン下請けでもそうした動きが盛んになるのでは」とみている。
当面は、組織の安定化に努めるが、札幌圏への営業も強化する考え。函館金属工業は道内最大手の石川板金(同・根室管内中標津町)のグループ会社であったことから、プロテックは石川板金本体との連携も強める。「東と南の両方から、札幌圏を攻めたい」と意欲をみせている。
提供 - 函館新聞社
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