合格のカギは冬休みにあり!

update 2003/12/26 11:32

 函館市内の公立小中学校は26日から冬休みに入った。年末年始と世間が浮き足立つ時期も、受験生にとってはここからが正念場。休みの過ごし方いかんによっては「15の春」の行方も違ってくる重要な時期を迎える。そこで専門家に勉強と生活両面について冬休みをより充実した形で過ごす方法を聞いた。




 公立高受験日まであと70日を切り、私立高も50日あまり。刻々と時間が迫る中で、受験生はどのような勉強をするべきなのだろうか。函館学習塾協同組合代表理事の吉内正信さんは、自分の現状を理解したうえで、どういう勉強方法を取っていくのが正しいか。その優先順位の大切さを指摘する。基礎ができていれば実践問題を数多くこなし、できていなければ教科書を解いていくというのが基本だ。

 科目はできるだけ偏らずに、各教科毎日やることが理想。最初に得意科目で気持ちを乗せて、途中で苦手科目を挟むなど、効果的な時間割を考えることも重要。教材の基本は教科書で「問題集は何冊もいらない」(吉内さん)。より本番に近づけるために時間を計って問題に取り組み、点数をしっかりつけ弱点を知ることも大切だ。

 既に志望校の合格圏内にいる場合、最も恐ろしいのが油断。「受験には毎回ドラマが起きる。『入るだろう』とは思わないほうがいい」と吉内さん。ボーダーライン上にいる場合は、短期間で点数があがる要素のある科目を見極め、取り組みやすいところから少しずつ切り崩していくのがよい。

 過去の傾向からいって国語、英語は全員がある程度点数を取ることが可能だという。社会は勉強した場合としていない場合の差がそのまま点数となって現れるので注意。数学、理科は問題パターンが少なく、出る分野がはっきりしており、反復練習が大切と合否ポイントを挙げる。

 受験までの時間が残り少なくなっていくなか、吉内さんは「勉強法にしてもどうするかは自分の考え方次第。人に頼らず自分で考えていくこと」と受験生としての気構えを説いている。




 試験で大切なのは、実力を出せるかどうか。そこで重要となってくるのが生活面で自己管理だ。市立函館保健所健康増進課の管理栄養士・清水玲子さんは実力を発揮するために「朝型の生活リズム」「三食しっかり食べること」を強調した。

 試験は午前中から始まる。眠たい頭を引きずったままでは満足な解答はできない。休み期間中は時間があるだけに夜型になりがちだが、だからこそしっかりとした生活のリズムが必要だという。

 体調を整える上で基本となる食事は、脳のエネルギー源となるブドウ糖を摂取するために、ごはんやパンの主食、さらに魚や納豆、タマゴ、野菜など、栄養バランスを意識して効果的に脳にエネルギーを送り込むことが望ましい。

 このほか、乳製品は神経系に作用するので集中力アップにつながる。夜食はフルーツやヨーグルトなどで済ませたいところだが、お腹がすいた場合は消化にいいものがお勧めだという。

 睡眠時間は7時間程度で十分。夜型を朝方にするには時間もかかることから早めにしっかりとした生活リズムを作ることが「合格」をつかみとる大きな要素の一つとなりそうだ。

提供 - 函館新聞社



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