青年会議所が市町村合併で提言書
update 2003/12/25 12:23
函館青年会議所(高瀬勝彦理事長)は24日、函館圏の市町村合併に関する提言書を井上博司函館市長に提出した。市が進めている渡島東部4町村との合併に賛同した上で、将来的には上磯、七飯、大野、鹿部4町を合わせた広域合併を促している。高瀬理事長は「強く前向きに合併を進めてほしい」と伝え、井上市長は「提言の趣旨を十分踏まえながら対応したい」と答えた。
提言書はA4判、12ページ。内容は〈1〉函館市と渡島東部4町村合併について〈2〉函館圏自治体の理想的な枠組みについて―の2本柱。
〈1〉では、5市町村のうち4町村が2001年度の歳入の6割を地方交付税に依存しているとし、地域の財政健全化に向けても合併が必要と主張。現函館市は、北東北の同規模の市と比べ職員数が多く、人件費が高いと指摘し、「合併を機に大胆な行政改革に着手し、健全な財務体質に向けて取り組まなくてはならない」としている。
〈2〉では同会議所のメンバー113人を対象にアンケートし、昨年末にまとめた結果(回答87人、回答率約77%)を掲載。約80%が9市町村による大合併を望んでいる結果を示し、「地方分権が進む中、競争相手は隣のまちではなく、日本全国の自治体を意識しなくてはならない」とし、「05年から10年以内に合併が実現するよう各自治体が取り組むことを望む」と提言している。
提言書は昨年9月ごろに着手。提出に当たって同会議所は「市民の関心があまりにも低く、一石を投じる必要性を感じていた」とし、渡島東部4町村にも提出し、理解を求める方針。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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